2018年8月24日金曜日

OWL2018 総評


オーバーウォッチリーグ初シーズンは先日7/29のグランドファイナルを大盛況のうちに終えオフシーズンに入っています。今月頭からリーグ内のトレードが解放され25,26にはオールスターゲームも予定されており、新規加入都市も2つ発表されてさらに今後の動向が注目されています。

本記事では各チームの総評をシーズンランキング順に述べていこうと思います。あくまで筆者個人の考えですのであしからず。






第12位:Shanghai Dragons
結局1勝も上げることができぬままシーズンを終え、いきなり不名誉な実績を解除してしまったチーム。ワールドカップで掲示される上位100人のレートの平均値では中国は毎年1位なのでそこそこ期待していたんですが思うように伸びず。
ステージ1の時点で相当まずいことに気付き早い段階で韓国人選手で補強を図ったところまでは良かったのですが最後までうまくいかなかった印象。聞いた話によるとチームハウスに練習環境がないのでブリザードの施設まで通わなければなかったとか。
先月からコーチやアナリストを初めとするスタッフ陣を募集してるのでもしかすると来シーズンには全く別のチームになってたりして(いい意味でも悪い意味でも)。



第11位:Florida Mayhem
平均年齢の高いMisfitsたった6人のチームだと聞いたときから正直正気の沙汰ではないと思っていましたが(直前のContenders EU決勝でGiganttiに負けてるし)案の定万年ブービー賞。一番戦力補強が早かったのは認めますがぶっちゃけSayaplayerのウィドウのクリップしか覚えてない。ステージ1とプレシーズンではまあまあ活躍してたLogixがStrikerを代表とするコリアントレーサーの台頭によって尻すぼみになっていったのが残念。



第10位:Dallas Fuel
Dallasは日本でもとにかくファンボが多かったので正直そこまで注目してませんでした。でも選手が苦しんでいる姿を見るのは心が痛むので最後に元気な姿を見せてくれて良かったです。元OW日本一の友人も「散々苦しんでいたnVのメンバーがOWLで活躍しているのを見て感動した」と言っていたので昔から競技シーンを追っている人たちの喜びはひとしおでしょう。個人的にはFusionのアカデミーチームでコーチをしていたAeroヘッドコーチがFuelをステージプレイオフに連れていってくれたのが誇らしいです。



第9位:San Francisco Shock
最初はDPS勢がごちゃっとしてた印象で、誰がフレックスDPSやるんだとかそもそもフレックスタンクがいないとか論議になって、初期はDPSで登録されてたNevixがいつの間にかフレックスになってたのを未だに覚えてる。あとはサポートももっといい選手いなかったんかとかも言われてたかな。
sinatraaやSUPERの年齢制限解除、mothやArchtectの参入が重なったステージ3で一気に伸びた。Bonstonのヘッドコーチも加入してステージ4こそプレイオフあるかと思ったら思ったようにはいかず。次に期待。



第8位:Seoul Dynasty
彼らがこんなに苦しむことになろうとは誰が予想できたであろうか。結局ただの一度もステージプレイオフにすら進出できず。当初のロスター登録はサポートがTobiとJehongの2人だけで相当信頼されているんだなぁと思っていたけど、結局DPS過多でGidoがサポートに回ったり、タンク陣が当てにならずJehongがメインタンクやったり、補強も立ち行かずみんなもがいてた。コーチ陣が一新されてうまくいく問題なのかどうか。



第7位:Houston Outlaws
ステージ1こそステージプレイオフに進出したけどそれ以外はそんなにパッとしないイメージ。というのも韓国勢を押しのけてステージプレイオフに進出してノリにノッた状態でステージ2でFusionに負けてからメンタルブレイクして一気に低迷、選手補強もそこそこにステージ4もあと一歩届かず。Fusionとは毎シーズンフルセットの死闘を繰り広げたライバルなのでがんばってほしい。




第6位:Philadelphia Fusion
筆者が一番推しているチーム。FaZe ClanのCarpe&SDB&Joe、EUnitedのBoomboxと大好きな選手ばかりで即ファンボに。
最初から最後まで同じ12人で戦い抜きトレードを行わなかった唯一のチーム。その面々は各ロールのスペシャリストで国籍もバラバラ。噛みあったときの爆発力はNYXLをも凌ぐがその分波も荒く時には格下に負けることもある。そのせいでリーグで見れば6位と中途半端な立ち位置にいるがシーズン1は見事準優勝。エースCarpeを筆頭にEqo、Sado、Poko、Neptuno、Boomboxと何かとリーグを騒がせた彼らとスタッフ陣の努力は並々ならぬものであろう。選手の仲が非常に良いのも特徴で、プールからツリーハウスまである広々としたチームハウスの整った設備も彼らの成長を後押ししているに違いない。




第5位:London Spitfire
ステージ1勝者、そしてシーズン1勝者。その姿はまるで不死鳥。頂点からどん底まで落ちてもまた這い上がるのは強固な信念か結束か。底知れぬ勝利への意志が人々を魅了する。
メインロスターを固定していたステージ1や2では上位にいたがスターティングをコロコロ変えるようになってから低迷。苦渋の決断によりメインロスターを戻し少し上向きかに思えたが時すでに遅し。ステージ前半の貯金で出場したはずのプレイオフだったがGladiatorsに1セット取られた後覚醒。自分たちが王者だと言わんばかりの圧倒的なパフォーマンスで優勝した。選手の凄まじい精神力には驚かされるばかり。



第4位:Los Angeles Gladiators
見事に右肩上がりのチーム。Fissureが加入してからの伸びが半端ない。パシフィックディビジョンのチームはあまりドラマを追えていないのでその舞台裏というのはわからないが、ステージ4はリーグ1位で終えたのにプレイオフはFissureが出場しなかったり選手とコーチ陣で齟齬があるのか。本人もiRemiixの方がメタ理解度が高いとかフォローしていたし、勢いやチームの完成度とは裏腹に内部の事情は複雑な模様。BischuがFissureと他のメンバーとのインゲーム通訳的立ち位置という話を聞いたし(実際母国語でない言語で競技的にOWをやるのは相当な負荷がかかる)チームとして成功を収めてもなおFissureがオールコリアンチームに行きたいと願うのは様々な要因が絡み合っているのは言うまでもないか。



第3位:Boston Uprising
下馬評を覆したヤツ。エースDPS・DreamKazperを不祥事で失いながらもステージ全勝を成し遂げた。が、シーズン4ではその立役者ともいえるヘッドコーチを失いメタという路頭に迷ってしまった。Mistakesは優秀なウィドウプレイヤーだったが長い目で見るとStrikerにウィドウをプレイすることを集中させた方が良いというチームの方針のためにフレックスに転身(そしてその考えは合っていたと話している)、血の滲むような努力の末なんとかプレイオフでFusionから1セットもぎ取ることに成功している。あと2週間あれば勝利できただろうとも語っている。数回しか出場していない選手が何人かいるのでそのへんもどうするのか注目。色々ドラマがあって面白いチーム。




第2位:Los Angeles Valiant
意外とファンが多い印象。フレッシュなDPSにコリアンタンクデュオと優秀なサポート陣でステージ1から好成績を残したが、ステージ2ではKarivをDPSに起用したりとロールがごちゃごちゃになり成績が低迷、コーチの手腕が疑われた。ステージ3でロスターを一新、賛否両論あったがその後は3位と2位、さらに悲願のステージ4プレイオフ勝利を遂げているので彼らの環境づくりは成功したと言っていいだろう。ただ12人いるロスターをどううまく活用していくかが問題だろう。



第1位:New York Excelsior
絶対王者。だと思っていた。少なくともステ―ジ3までは揺らぐことはないと思っていた。結局ステージ全勝は成し遂げられなかったが、彼らが圧倒的なパフォーマンスを見せれば見せるほど他のチームのレベルが上がって追いつかんとする様は見ていて興奮するものがあったのは間違いない。その芸術的なまでに美しいプレイはファンだけでなく様々なオーディエンスの心を掴んで離さなかった。それだけに最後のプレイオフは少し寂しい気持ちもあったがこれもまたOWの面白いところでもある。





ぶっちゃけ12チームでも追うのがかなりギリだったので、これからもっとチーム数が増えたら全部追うのはキツイかもと思うけど増えたら増えたで違った面白さがあるからその辺はリーグとしてもどう魅せていくのかとても期待。
オーバーウォッチリーグシーズン1はめちゃくちゃ面白かったし、応援すると決めたチームをずっと応援してきてグランドファイナルでその雄姿を見せてくれたというのは一ファンとしてとても嬉しかった。
来年どう変化するかわからないけど、進化し続けるこのゲームとリーグを楽しんでいければなと思います。




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